春に体調がすぐれないわけ
2018-05-01
この季節身体の調子が悪いなあ。疲れが取れないなあ。など思うことが多くありませんか?
そんな原因と対処法をお話します。
春にストレスを感じやすい訳
1、激しい寒暖差
春は、身体が寒暖差に対応するため、交感神経が優位になりっぱなしになり、相当量のエネルギーが消耗されるため、「疲れ」や「だるさ」を感じやすくなります。また、冬から春になり、ファッション面でも薄着になる機会が増えることで身体が冷えやすくなり、血のめぐりも悪くなります。
2、目まぐるしい気圧の変化
移動性高気圧が次々にやってきて低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わるこの時期、自律神経の切り替えがうまくいかなくなりがちです。また、低気圧になると、血中の酸素濃度が下がり、昼でも眠くなったり、身体がだるくなったりします。
3、生活環境の変化
春は、卒業や入学や進学、転勤、異動、新生活のスタート、育休後の復職など、自分や身のまわりの生活が大きく変化する季節。知らず知らずのうちに緊張感やストレスが生じることで自律神経が乱れ、春バテしやすくなります。また、ここに花粉症などの体質的要因が加わると、新生活によるストレスと花粉症によるストレスが重なり、精神的なダメージも起きることがあります。
以上のような理由から、ストレスが原因による身体の不調が起こりやすくなるのです。
今年は特に、1と2の理由で花粉症や風邪が長引いてつらい方が多いように感じます。
また、身体の疲れが抜けきらないために、筋肉のハリや身体の痛みなども起きてくるのではないでしょうか?
そんな時は、我慢をしないで早めの対応をし、疲れ痛みを取ることをお勧めしますよ。
ストレスの解消法
1、生活のリズムを変えない
毎日の生活の中で出来ることとしては、院内ニュースにも書いてありますが生活のリズムをまず変えないことです。
2、太陽にあたりましょう
そして、イライラやストレスは、外に出て発散を。
動物も植物も、冬にためこんだエネルギーを一気に使うことでぐんぐん成長していきます。人間も自然にならって、屋外で思い切りエネルギーを解放し、心も身体もリフレッシュさせましょう。
3、身体を温めましょう
全身の血液の流れを良くするために、炭酸入浴をしたり、蒸気が出るタイプの温熱シートを首やお腹などつらいところに貼ったりして全身を温め、血めぐりを改善するとすっきりしますよ。
食べること・栄養
1、胃を休ませる
まず栄養を取りましょう。と言っても疲れている時には体の中も疲れているわけで休ませることも必要です。栄養を消化させることはカロリーを使うので、心身ともに疲れている時は無理して食べるより、少しは胃を休ませてあげることも必要です。さっぱりとした味噌汁やスープなどを飲むだけでもいいです。もっと何かを食べたいという方は、できるだけ消化のよいものを選びましょう。おかゆやうどん、ゆで野菜や豆腐などがおすすめです。
2、疲労回復メニューレシピ
お酢の手羽もと煮、にらのスタミナ丼、豚肉のうめしそ巻き、豚肉のしょうが焼き
鶏むね肉のトマト煮、味の南蛮づけ
キウイ・バナナ・グレープフルーツのスムージー、フルーツ寒天などなど
そのメニューに含まれている栄養はというと、
疲労回復に役立つ栄養素は?
1:タンパク質
タンパク質は、疲労回復の基本的な栄養素といえます。運動をして筋肉が損傷すると失われるのがタンパク質です。そこで、筋肉の疲労回復をするのに役立つのがアミノ酸です。体内に入ると、アミノ酸に分解されるタンパク質を積極的にとり入れましょう。
2:ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質を代謝するときに使われる重要な栄養素で、疲労回復に大いに役立ちます。豚肉などに多く含まれるため、積極的に摂取しましょう。
また、ビタミンB1は、ねぎやにんにくなどに含まれる「アリシン」と結びつくと、吸収率が高まるため、より疲労回復効果が期待できます。
豚肉を炒めるときにねぎやにんにくを利用するなどして、疲労回復ごはんをとり入れましょう。
3.ビタミンB2
乳酸のどの疲労原因物質を取り除くのに必要
3:クエン酸
クエン酸は、エネルギー産生において効率的に働くことから、ダメージを受けた細胞を修復するのに役立つといわれています。
クエン酸には、糖の代謝を活性化する働きがあります。そして、「乳酸」という筋肉の疲労を引き起こす原因とされる物質を燃焼させてエネルギーに変えることができるといわれています。このことから、肉体的な疲労回復効果が期待できます。
グレープフルーツ・キウイフルーツ・リンゴなど今の季節いいですね!
4:リコピン
リコピンといえば「トマト」を思い出す人は多いでしょう。リコピンがとても多く含まれるトマトは、ビタミンA・C・Eも含むため、特に疲労回復にいいといわれています。
リコピンには、抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、体の中で発生する活性酸素を除去する働きのことです。
活性酸素は生活習慣の乱れや喫煙や紫外線などの影響で増えすぎると身体に悪い影響をもたらします。その点、リコピンには強い抗酸化作用があるため、この過剰な活性酸素を除去することができるといわれているのです。
5:イミダペプチド
これは身体の中にある物質で骨格筋や脳の中に含まれているもので、抗疲労効果があります。渡り鳥の羽根を動かす筋肉や常に泳ぎ回るマグロの尾びれなどに多量に含まれているものです。鳥の胸肉、イワシ、サンマ、サバ、マグロ、カツオなどに含まれています
甘いものには疲労回復に効果がある?
脳の疲れやストレス解消に良い影響を与えることもありますが、摂り方によっては血糖値の急な変化を及ぼすこともあるので一度に大量摂取しないように注意が必要です。
長い間お読みいただきありがとうございました。
そして辛い時にはどうぞご相談ください。お身体の痛み、疲れを軽減するお手伝いをさせていただきたいと思います。
どうぞ皆様に、気持ちの良い朝が毎日訪れますように。
コメントを残す