同じ動きをしていても、膝に痛みが出る人と出ない人の差
2018-03-17
こんにちわ!
スタッフの沢辺です。
最近はマラソンブームで膝に痛みを訴えて来院される患者様が多くなってきたように思います。
先日来院された患者様は走っていて膝の内側が痛くなり、以前に半月板を痛めたことがあるのでまた半月板を
損傷したのではと不安になり来院されたそうです。
痛みが出ている場所を聞くと、膝の内側の鵞足部で痛みが出ており、半月板と膝の内側にある靱帯のテストをしても症状はでませんでした。
太ももにある3つの筋肉が膝の内側のやや下にくっついている場所がありますが、その部分が鵞足と呼ばれます。
いわゆるオーバーユース、使い過ぎで足の筋肉が硬くなり、その状態で足を曲げ伸ばしするような運動を繰り返すと鵞足部で膝の内側靱帯とこすれて炎症をおこし、
鵞足炎となって痛みが出ます。
この患者様も鵞足部についている筋肉を触るとガチガチに固まっていたので、関係する筋肉を緩めるような施術をすると痛みはかなり軽減し、最後に
炎症を抑えるハイボルト治療をするとその場で痛みが全くなくなりました。
しかし、治療はまだ終わりではなく、ここからが本番なんですね。
同じ動き、運動をしても、鵞足炎を起こされる方と起こさない方がおられます。
フォームや靴、体重などの差もありますが、重要なのは姿勢なんですね。
姿勢が歪み、足が内側に入る内股(ニーイン)の形がある方は足の筋肉が引っ張られてストレスが強くかかり、硬くなってしまいます。
筋肉があらかじめ硬くなりやすい状態で運動をすることにより、筋肉がどんどん硬くなってゆき鵞足炎などのスポーツ障害につながって行きます。
一回の治療で痛みがなくなったこの患者様も、過去に同じような痛みを繰り返しておられたので根本である歪みを整えるために通院されております。
また、この患者様が前回痛みが出た時には診察していないのでわかりませんが、膝の内側に痛みがあり、膝の内側が狭くなっているとか加齢による膝の痛みなどと
言われた方の中にも、実はよくよく診察してみると鵞足炎だったという方も過去におられましたので、膝に痛みがある方は一度しっかりと診察されるとよろしいかと思います。
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