オスグッドとジャンパー膝の違い
2017-11-03
オスグッドと似た症状にジャンパー膝があります。
どちらも大腿四頭筋が固くなり、膝の上を通る膝蓋靱帯が引っ張られ膝、膝下にストレスがかかり痛みが出る点は一緒ですが、基本的に年齢と
傷む場所によってオスグッドとジャンパー膝に分けられます。
成長期の子供はまだ骨が成長段階なので、骨に成長軟骨成分があります。骨の端と中央部をつなぐ軟骨部を骨端線といい、およそ15~16歳で大人になるとともに閉じてゆきます。
オスグッドは成長期に膝下の軟骨部が大腿四頭筋、膝蓋靱帯に引っ張られて痛みを出します。
一方ジャンパー膝の場合は骨端線が閉じた後の15歳以降に多くみられる症状で、引っ張られる軟骨成分がないので膝蓋靱帯そのものが損傷します。
好発部位はオスグッドより上の膝の真下か真上に出る事が多いかと思います。
ジャンパー膝には3つの進行度があり
1 運動後に膝の真下、真上が痛くなるが運動に支障がない
2 運動開始、運動後に痛みがあるが、運動してゆくと次第に痛みは和らぐ
3 運動中、運動後も痛みが強く、運動に支障がある
4 膝蓋靱帯の断裂(歩くだけでも痛みが強い)
1~2までは特に運動に支障がないので見逃してしまいがちですが、この段階で無理をすると運動に支障がでてくるので適切な処置が必要になります。
オスグッドの場合と同じく、痛みをみながら運動の前後にストレッチをし、大腿四頭筋をゆるめ、患部を冷やすなどの処置をいたします。
また、ジャンパー膝では膝の靱帯の細かい損傷がみられるため、電療による治療も行います。
特殊電療のハイボルテージ治療はその場で筋肉をゆるめ、靱帯の損傷部位をピンポイントで探しだし、修復を促す働きがあるので非常に有効です。
また、姿勢に歪みがあり、骨盤が後傾している方は体の軸が後ろにあるめ体を前にとどめようとし、大腿四頭筋で踏ん張ろうとします。
そうすると、大腿四頭筋は緊張状態が続き硬くなって膝の靱帯にストレスがかかり続けます。
なので、骨盤に後傾がある方は大腿四頭筋をゆるめ、患部の炎症を抑えるだけではまた痛みが出やすい状態ですので、歪みがないかしっかりとみていく必要があります。
ジャンパー膝など膝の痛みを繰り返している方はぜひ一度ご相談ください。
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