産後の骨盤矯正は必要?
2017-07-04
よく、患者さんから出産したら骨盤矯正は必要なのか聞かれることがあります。
巷では産後は骨盤矯正しなければ骨盤は元に戻らないという話も耳にしますが
必ずしも産後に矯正が必要とは限りません。
以前こちらでご紹介した通り骨盤はそう大きくは歪みません。
しかし、例外もあって出産時にはホルモンの影響で靱帯が緩み、骨盤が大きく開くので
産後は骨盤が歪んだ状態となります。
しかし、インナーマッスルがしっかりある人は骨盤を筋肉がしっかりと支えてくれるので
時間をかけて徐々に骨盤は元の状態へと戻ってゆきます。
つまり、インナーマッスルがない人は自然に骨盤を戻す力が弱いので、矯正など外部の
力が必要となってくるのです。
1人目までは体型を維持できたけど2人目を産んでから体型が戻らないという方は
出産によりインナーマッスルが減少してゆき2人目の出産後は自然に骨盤の状態を
戻すことが出来なくなってしまっている方が多いです。
昔の人は和式トイレや機械を使わない掃除洗濯、農作業など日々インナーマッスルを
鍛える機会が多かったので骨盤矯正をしなくても自然に骨盤は元の形に戻りやすい状態でした。
しかし、現代ではインナーマッスルを使う機会が少なくなり産後、骨盤が自然に戻らない方が多いかと思います。
また、インナーマッスルがある程度ある方でも授乳姿勢や添い寝の仕方などで骨盤が歪んでしまう事もあるので
注意が必要です。
産後体型が戻らない、太りやすくなった、疲れやすい、疲れが抜けない、尿漏れがある、肩や腰がこる、身体が痛い、など、気になることが
ある方は、産後矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
産後1か月から半年の間は、特にリラキシンという骨盤を緩めるホルモンの影響で骨盤が動きやすい状態となっているので
産後1か月以降で状態が落ち着いているのであればお早めに矯正されることをお勧めいたします。
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