仙骨のズレは改善できる?
2016-08-11
前回の記事【体の要として重要な役割を担う仙骨】についての続きです。
仙骨がズレるのはなぜ?
仙骨がズレたり、歪んだりするのは原因があります。
- ●出産によって骨盤に負担がかかる
- 妊娠すると骨盤が動き、出産時には骨盤が大きく開きます。その際に骨盤に負担をかけることが仙骨の痛みを起こる原因となることがあります。出産後の腰痛の原因として「仙腸関節障害」があると言われることがあります。
仙腸関節とは仙骨と腸骨の間にある関節で、周囲の靭帯によって結ばれているものです。仙腸関節は関節といってもわずかな動きしかしないのですが、日常生活の中の動きに対応できるよう働くもので、中腰の動作が多かったり、負荷が長時間かかったりしていると、腸骨関節痛が起こります。
妊婦さんや出産後に痛みを起こすことが多いようですが、仙腸関節痛はまれな障害ではなく、年齢を問わず引き起こされるようです。
仙腸関節の働きが悪くなると、骨盤の動きが悪くなり、腰痛を引き起こすと考えられています。
- ●腹筋や背筋が弱い
- 腹筋や背筋、お尻の筋肉が弱いと仙骨に負担をかけることになります。
- さらに、それらは慢性的な腰痛を引き起こし、仙骨周辺に負担をかけます。
- ●姿勢が原因となることも
-
- 猫背
- 足を組む習慣がある
- アヒル座りをすることが多い
- バッグをいつも左右どちらかで持つ
仙骨の痛みは腰中心にその周囲に痛みが出ることが多いですが、背中に痛みは出る場合は、長時間の傾姿勢や剃り腰などが原因となることが多いようです。
また、お尻に近い部分が痛む場合は、お尻の筋肉が硬くなっていることが原因。
長時間硬いイスに座りっぱなしの姿勢を続けていると、痛みが生じます。
- ●運動や事故などで腰に衝撃を受ける
- 少し強い衝撃が加わるだけでも、ズレや歪みが起こります。関節の左右にある仙骨と腸骨がズレるなど動きが制限された状態になると、痛みや歪みなどが引き起こされます。
- ●運動不足も仙骨の歪みの原因になる
- 骨盤の周りを支える筋肉が衰えると、骨盤に歪みが生じ、結果仙骨のズレにつながります。加齢とともに筋力が衰えていくもの。運動不足はそれに拍車をかけてしまいます。
以上のようなことが仙骨が歪む原因と考えられます。心当たりがある人は、注意が必要です。
仙骨のズレは改善できる?改善方法は?
仙骨のズレを改善しないと、腰痛や肩こりに悩まされるばかりか、生理不順が続き不妊の可能性も出てきます。早めに改善するようにしましょう。また、原因によって適切な治し方をすることも必要です。
妊娠・出産による仙骨のズレを改善するには、骨盤ベルトなどで骨盤の開きを早期に戻すことが大切です。
専門知識のある治療院で骨盤矯正をするのがオススメ
仙骨のズレやゆがみを改善ための矯正を当院でも執り行っております。
腰痛で悩んでいる人は、早目に当院にご相談ください。
当院では、頭蓋骨矯正や骨盤矯正を含む全身骨格矯正に力を入れております。
さらに骨盤のゆがみを矯正するストレッチなどの指導、サポートもしております。
痛みなどはあまりないことが多いので、ぜひ相談ください。
日常生活の中で仙骨のズレを生じさせないコツ
治療院で矯正をして仙骨のズレを改善してもらっても、日常生活において原因を改善しない限り再度、仙骨のズレは生じてしまいます。自分でできる仙骨の歪み対策を紹介しましょう。
- ●腹筋や背筋を鍛える
- 仙骨に負担をかけないためにも、腹筋や背筋の筋肉をトレーニングで鍛えることが大事です。
最初は回数が少なくてもいいので、腹筋やスクワットなどをして、お腹周りや腰回り、お尻の筋肉を鍛えるようにしましょう。
ただし、腰に負担をかけないよう、無理をしないことが必要です。
- ●左右のバランスを意識する
- バッグは片側だけで持つのではなく、左右交互に持つようにしましょう。立っているときも片方に重心をかけて立たず、バランスを取ってまっすぐ立つことを心がけましょう。
- ●グッズを利用する
- 骨盤や仙骨を改善するベルトやクッションなどのグッズがあります。
- このようなグッズを常に利用すると、姿勢の改善にもつながるのでオススメです。
仙骨のズレは腰痛や肩こり、首のこり、さらには顔のゆがみなどを引き起こします。
さらに子宮や卵巣に影響を与えるため、生理痛や生理不順も引き起こすこともあります。
女性にとっても仙骨は正しい位置にあることが大事なのです。
仙骨のズレを改善することで、
血液やリンパの流れも正常になるので、むくみがとれ、無駄な脂肪もつきにくくなります。
ダイエット効果も期待できるということですね。
体の外側も内側もキレイになるためにも、健康な女性の体を維持するためにも、仙骨のズレや歪みを改善していきましょう。
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